藤井聡太さんの歩みは、まさに将棋界の歴史そのものです。プロ入り直後から次々と記録を更新し、多くの人が「これは本当に現実なのか」と驚きました。
藤井さんは2016年10月1日に四段昇段し、プロ棋士となりました。その後、2018年2月1日に五段、同年2月17日に六段、同年5月18日に七段、2020年8月20日に八段、2021年7月3日に九段へ昇段しています。
特に大きな転機となったのが、2020年の棋聖戦です。藤井さんは第91期棋聖戦で挑戦権を獲得し、17歳10カ月20日で史上最年少タイトル挑戦の記録を更新しました。日本将棋連盟は当時、31年ぶりの記録更新として報じています。
その後、藤井さんはタイトルを次々と獲得していきます。棋聖、王位、叡王、竜王、王将、棋王、名人、王座。2023年6月には20歳10カ月で名人を獲得し、史上最年少名人と史上最年少七冠を同時に達成しました。
そして2023年10月11日、第71期王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢王座に勝利し、王座を奪取。これにより現行タイトルの全冠制覇、いわゆる八冠独占を達成しました。日本将棋連盟は、八大タイトル戦になってからタイトル全冠制覇は史上初の快挙と伝えています。
藤井さんの歩みを振り返ると、単に「強い棋士」ではなく、時代の基準を変えてしまった棋士だとわかります。
かつては「若手がタイトルに挑戦するだけでも大事件」でした。しかし藤井さんは、挑戦し、奪取し、防衛し、複数冠を維持し続けました。
将棋ファンにとって藤井聡太さんの歴史は、まだ途中です。むしろこれから先、どこまで記録を伸ばすのか。その続きをリアルタイムで見られることこそ、今の観る将の大きな楽しみなのです。
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